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「児童相談所玄関にプレゼント山積み~贈り主の名前は……」(2011/01/10 23:59)で触れた「善意」が広がっています。各新聞社が触れていますが、最初からもっとも大きく紙面で取り上げ、しかも1面でこの記事を紹介したのは東京新聞だけでした。そこで、それに敬意を表して東京新聞を引用しておきます。



1.東京新聞平成23年1月10日付朝刊1面

タイガーマスクの贈り物  謙虚な善意共鳴
2011年1月10日 朝刊

 各地の児童相談所や児童養護施設にランドセルなどの寄付が相次ぎ、九日までに確認されただけで八件に上った。多くの贈り主は、プロレス漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗る。漫画の雑誌連載やテレビアニメの放映は約四十年も前。なぜ今、タイガーマスクなのか。各地に広がる背景には何があるのだろうか。 

 発端は、クリスマスで土曜日だった昨年の十二月二十五日。群馬県中央児童相談所に出勤した女性職員が正面玄関に積み上げられた箱入りのランドセル十個を発見した。

 カードに「伊達直人」と署名があったが、当初は誰もその意味に気付かず、月曜日の二十七日に同相談所次長の松場敬一さん(51)が朝礼で職員に報告。すると、アニメの再放送を見ていたという職員の滝沢邦行さん(36)が「タイガーマスクじゃないか」と気付き、インターネットで確認し松場さんに伝えた。

 孤児の伊達直人は施設で育ち、レスラーになった後、出身施設にファイトマネーを寄付する。

 松場さんは謎の贈り主について「若いときにアニメを見た五十代くらいの方がタイガーマスクと同じような気持ちで贈ってくれたのではないか。気持ちを尊重してあえて捜さない」と話す。

 アニメで一時期、伊達直人の声を担当した声優森功至さん(65)。今は民放の朝の番組でナレーターとしてニュース原稿を読む仕事をしており、偶然このニュースを読み上げることになった。

 「びっくりした。殺伐とした世の中で、明かりをともしてくれるような愛のある人だと思う」と話す。やはり贈り主をアニメで見た世代と推測。「個人的には会ってみたいが、アニメキャラクターのように夢は夢のままで、誰だか分からない方がいい」との思いだ。

 今月に入り、神奈川県や長野県、長崎県の児童相談所などの行政施設、静岡県や岐阜県、沖縄県の児童養護施設にもランドセルや現金、玩具が続々と届く。

 添えられた手紙には「群馬の件に感銘を受けた」「ニュースを見て私も参加した」などと書かれており、漫画の主人公を名乗った寄付に共感が広がっているようだ。

 相次ぐ伊達直人の出現に、イラストレーターの山藤章二さんは「タイガーマスクの名を借りるのはちょっとした、しゃれっ気だし、もらった側に負担を感じさせない。私もそうだが、年とともに世の中に恩返しをしたい気持ちが芽生える。ランドセルというのも大げさでないし、直接的かつ謙虚で、まねしたくなる行為だ」と話している。

 <タイガーマスク> 梶原一騎原作、辻なおき作画。1968年から71年まで、雑誌「ぼくら」「ぼくらマガジン」「少年マガジン」に連載された。孤児だった主人公の伊達直人が覆面レスラーのタイガーマスクとなって悪役相手に活躍を繰り広げるストーリー。69年から71年にかけてはテレビアニメとしても放映された。」



(1) 上で紹介した東京新聞の記事には、漫画「タイガーマスク」1カットが掲載され、そこには次のような台詞がありました。

世の中から みすてられた みなしごたちにかわり いかりをばくはつさせ たたかいぬいてきた……と!」(漫画「タイガーマスク」1カット。タイガーマスクと施設の子どもたち=梶原一騎・辻なおき/講談社)(漫画の部分は省略。その台詞のみ引用しました。)


「各地の児童相談所や児童養護施設にランドセルなどの寄付が相次」ぐということ自体は、予算が少ない児童相談所や児童養護施設において、子どもたちに直接、恩恵を与えることができる点で、称賛に値します。「伊達直人」名義であろうとなかろうと、児童養護施設などに対する人々の関心が集まることが大事なのです。


(2) ただし、覚えていてほしいのは、かつての孤児院と呼ばれた施設である「児童養護施設」に、わざわざ「伊達直人」を名乗ってプレゼントを贈った方が最初であるということです。その「伊達直人」がプロレスラーとして生きていくその意思の源は、「世の中から見捨てられた、孤児たちに代わって怒りを爆発させてきた」点であることです。

今まで、どれほどの方たちが、児童相談所や児童養護施設に関心を向けていたのでしょうか? 恵まれて育った人たちは、今まで、「児童養護施設に暮らす子どもたちを見捨ててきたのではないですか? 

菅直人は、今まであった児童手当を拡大したにすぎない「子ども手当」の実施したにすぎないのに、それを大成果のごとく自画自賛していますが、そんな完全に頭がおかしくなった菅直人を支持しているような、愚かしい市民・メディアにも問題があるのではないでしょうか? 



2.そこで、この「タイガーマスク運動」について、唯一、政治家への批判を込めた記事にしているのが、次の東京新聞の記事です。その記事とともに、児童養護施設の現状について触れた記事を引用しておきます。

(1) 東京新聞平成23年1月13日付22・23面【こちら特報部】

広がる「タイガー運動」 善意次々「恥じよ政治家」
2011年1月13日

 全国へ広がった“タイガーマスク運動”。匿名でランドセルや文具などを児童養護施設などへプレゼントし、こっそり立ち去る善意が共感を呼び、無縁社会や孤独死などの暗い世相に明かりをともしている。長年寄付を続け地域社会を支えている人もいるが、企業の社会貢献や個人の寄付が一般的な欧米ほどには多くない。気風や宗教観、文化、税制などが異なる日本で、同運動は根付くだろうか。 (中山洋子、秦淳哉)

 プロレス漫画「タイガーマスク」の主人公、伊達直人とはどんな人物像か。漫画は1968年に月刊漫画誌「ぼくら」(講談社)で始まり、71年まで「週刊少年マガジン」などで連載された。亡くなった梶原一騎氏が原作、辻なおき氏が作画を担当した。

 タイガーマスクは、米国で「黄色い悪魔」とののしられる極悪非道の覆面レスラーとして登場。悪役レスラーを養成する地下組織「虎の穴」で、過酷な訓練を受けた。その正体が、孤児院「ちびっこハウス」で育った伊達直人だ。

 伊達直人は、ハワイの億万長者の親せきから遺産を譲り受けたと偽り、孤児らに菓子やおもちゃをプレゼントし、施設に寄付する能天気な“キザにいちゃん”を演じる。しかし、実はファイトマネーの50%を組織に渡す「鉄のおきて」を破り、寄付していたのだ。

 タイガーマスクは、子どもたちに恥じない戦いをしようと反則技を捨てて、次々と送り込まれる刺客をリングで退け、日本を代表するレスラーに成長する。ところが、子どもをかばって交通事故に遭う。最後の力を振り絞ってポケットにしのばせていたマスクを川に投げ捨てて、正体を隠し通して亡くなる。

 ちなみに、69年から71年にかけて放映されたテレビアニメでは、伊達直人は死なない。組織のボスとの死闘を制し、国外に旅立つ場面で終わる。原作漫画もテレビアニメも、単純な正義の味方ではなく、悩み苦しみながら生きる主人公を描いている。

◆貧困・無縁社会… 「日本全体、ちびっこハウスに」

 格闘技ファンとして知られるタレント浅草キッドの玉袋筋太郎さんは「弱きを助けるヒーローなのに、ちびっこハウスではひょうきんな男を演じて正体を決して言わない。最近はそんな格好いい男が少なくなった」と熱く語る。

 匿名の寄付運動が広がったのはなぜか。玉袋さんは、孤独で貧困が広がる社会情勢を挙げながら「日本全体が『ちびっこハウス』になってしまったからだろうか」と推測する。

 「全国の伊達直人も裕福ではなく、自身がつらい人生を歩んできたような気がする。社会の貧困を強く感じ、『せめて自分にできることを』との思いから行動しているのではないか」と話すのは、「梶原一騎伝 夕やけを見ていた男」の著作があるジャーナリストの斎藤貴男氏。

 「原作のタイガーマスクには、社会に対する怒りを感じるが、今回の寄付活動はもっとシンプルな“善意の連鎖”だろう」とみる。その上で「一人一人の行動は尊いが、伊達直人が次々現れるのは政治の貧しさの表れであり、政治家は恥じるべきだ」と断じる。

◆「寄付小国」制度に遅れ

 “タイガーマスク運動”は、前橋市の群馬県中央児童相談所から始まった。昨年12月25日、玄関に贈答用の包装をしたランドセル10個が置かれ、「子どもたちのために使ってください」とのカードが添えられていた。封筒には「伊達直人」と書かれており、この報道で寄付の輪が拡大したとみられる。

 同相談所の担当者は「これほど広がるとは夢にも思わなった」と驚きを隠さない。「ランドセルは小学校に入学する児童の象徴でもあるが、どんな物であれ、児童に何か贈ろうという人が全国にいることがありがたい」と感謝する。

 これまでも寄付を受けたのか。担当者は「匿名での寄付は初めてかと思う。本来は、誰がいくら相当のものを寄付するか、手続きをする必要がある」と話す。

 善意の“使者”は伊達直人にとどまらない。漫画「あしたのジョー」の主人公「矢吹丈」や「巨人の星」の「星飛雄馬」など、タイガーマスクと同じ梶原一騎氏の原作から生まれたヒーローのほか、「仮面ライダー」「肝っ玉かあさん」「坂本竜馬」「伊達正宗」などを名乗る人も。

◆米と大差 税制優遇など未整備

 一気にブームとなった寄付行為だが、統計上では、日本は諸外国に比べて遅れているようだ。

 NPO法人「日本ファンドレイジング協会」(東京都港区)がまとめた「寄付白書2010」によると、2009年の個人寄付は約5455億円。「寄付大国」といわれる米国の2274億ドル(約19兆円)には遠く及ばず、英国の99億ポンド(約1兆3千億円)の半分以下だ。

 しかも日本の内訳をみると、宗教関連への寄付が2409億円(44.2%)と圧倒的な割合を占め、国や都道府県、市町村への寄付524億円(9.6%)を大きく引き離している。こうした現状に、ファンドレイジング協会の担当者は、本当に困っている人や施設に対して「高額寄付を続ける文化は、日本にまだ根付いていないようだ」と説明する。

 理由は制度上の問題とみられる。白書では、個人が寄付で税制上の優遇措置を受けられると認定された団体数が、米国では約123万、英国でも約16万に対し、日本は約2万しかない。このため政府も新年度から税制改正大綱で個人寄付の控除拡大を決めている。

◆手狭な児童養護施設 支援拡充も急務

 一方で、寄付を受ける側の児童養護施設も課題を抱える。厚生労働省の調査によると、2008年に全国の児童養護施設は569。在籍する児童は約3万人で、10年前より1割増加した。居室面積は「児童一人につき3.3平方メートル以上」と定められているが、これは保育所と同じ水準。「幼児から中高生までが生活する施設としては手狭」との指摘もあり、支援の拡充が急がれる。

 国は児童養護施設への寄付活動を把握しているのだろうか。厚生労働省の担当者は「寄付は自発的にやるものなので、施設に対しては調査はしていない」とし、金銭や物品の寄付が実際にどの程度かは不明だ。

 “タイガーマスク運動”を根付かせるにはどうすべきか。ファンドレイジング協会の担当者は「優遇税制の整備は一つの手段。寄付を集める方法を団体間で共有するとともに、寄付を受ける団体側も使途の透明化に努める必要がある」と指摘し、環境整備の重要性を強調した。

<デスクメモ>

 政治の大きな使命は弱者救済だ。格差を是正し社会全体の底上げを図る。小泉・竹中構造改革は政治より経済を優先し、米国型市場主義で強い者をさらに強くし、弱い者を切り捨てた。これほど志の低い政治家はいないと思ったが、菅政権のばらまき政策やドタバタ内紛も志の低さこの上(下)なし…。(立)」



「ああ…… ここにも たたかいがある……
 おれが伊達直人のおしばいをして…… 

 へらへらとおっちょこちょいで はいりこむのを ゆるさないきびしい たたかいがある!

 おれもたたかってくるのだ! 力のつきるまで」(漫画「タイガーマスク」で、伊達直人が決意を語る場面(梶原一騎・辻なおき/講談社)



(2) 徳島新聞2011年1月14日付

タイガー現象で注目 養護施設厳しい運営
2011/1/14 14:46

 プロレス漫画タイガーマスクの主人公「伊達直人」を名乗って施設に暮らす子どもたちにランドセルなどを寄付する行為が社会現象となる中、徳島県内でも児童養護施設の存在がクローズアップされている。どの施設も厳しい運営が続く中、職員らは「窮状を知ってもらうきっかけになれば」と、施設への理解が進むことに期待を寄せている。

 県こども未来課によると、県内の児童養護施設は徳島、鳴門、阿南、東みよしの4市町に計7施設あり、入所者は280人(2010年12月1日現在)。いずれも民営で、施設の運営費は国と県から一定額が支払われる。

 子ども1人当たりの生活費は月額4万7430円。この中で食費や衣料費を賄わなければならない。子どもの養育にかかる費用以外では、阿南市羽ノ浦町中庄の「宝田寮」の場合、職員約20人の人件費と施設管理費として月額約580万円が支給される。八木宏明寮長は「ぎりぎりの中で何とかやっている」と言う。

 35人の子どもが入所する宝田寮は、6畳の部屋に中学生3、4人が暮らさなければならないほど狭く、老朽化も進んでいる。だが、改築や改修は財政的に困難という。

 各施設とも、かつては文房具や現金の寄付がたびたびあった。しかし、八木寮長は「2008年秋のリーマンショック以降、ずいぶん減った。施設への関心も薄れていた」と話す。

 財政の厳しさに加え、職員の負担も増している。最近は児童虐待を受けた子どもの入所が増加。徳島市福島1の阿波国慈恵院では、児童虐待を受けたとみられる子どもが入所者73人のうち約3割を占めており、男性職員(36)は「心に傷を負った子どものケアは神経を使うため、職員の心理的な負担は大きい」と言う。

 阿波国慈恵院院長で、県児童養護施設協議会の山口憲志会長は「タイガーマスク現象が一過性のブームで終わってほしくない。施設の子どもたちを社会全体で支えていこうという意識が高まれば」と訴える。」



(3) 日刊ゲンダイ平成23年1月14日付(13日発行)2面

「タイガーマスク現象」どんどん拡大 児童相談所はそんなにカネがないのか

 児童相談所(児相)などに贈り物が現金を寄付する「タイガーマスク現象」は広がるばかり。きのう(12日)までの時点で全国で150件近くに上り、寄付者も「矢吹丈」「星飛雄馬」など昔懐かしいマンガの主人公が勢ぞろい。ついには「クレヨンしんちゃん」まで登場した。児相は近年、国が虐待防止策などで力を注いできた「核」施設なのに、ランドセルもノートも買えないほどカネに困っているのか。

◆国の児童虐待支援予算、たった25億円

 児相は、児童福祉法に基づき、都道府県などに設置された福祉施設。18歳未満の子どもを持つ保護者らに対し、専門職員が養護相談や保健相談などを行う。当然、虐待防止に向けたさまざまな対策で予算もタップリ――と思ったら、実はそうじゃなかった。

 「厚労省の『児童虐待・DV対策等総合支援事業』の10年度予算はわずか25億円余。関連予算は全体でも約170億円しかありません。一時保護所を含めて全国に340ヶ所ある児相などを支援する予算にしては少な過ぎます」(厚労省事情通)

 児相には県など地元自治体からのカネも入るが、国がこの程度の予算だと現場は思い切った事業もできないだろう。

 「昨年末にタイガーマスク“1号”が出た群馬・前橋市の中央児相の入所児童は6、8畳の部屋を複数人数で使い、小さな風呂に交代で入浴。中央児相が募集した補助業務のバイト代は、時給800円程度だから、いかに厳しい運営状況か分かるでしょう」(地元議員)

 ちなみに事業仕分けで「凍結」されたのに復活した埼玉・朝霞市の“豪華”公務員宿舎事業は1施設で105億円。こんなデタラメ予算だから、タイガーマスクが現れるのだ。“正義のパンチ”を官僚にぶちかますのも時間の問題である。」



 イ:これらの記事を読んで、一番注目したいのは、児童相談所・児童養護施設の貧困さです。

 「寄付を受ける側の児童養護施設も課題を抱える。厚生労働省の調査によると、2008年に全国の児童養護施設は569。在籍する児童は約3万人で、10年前より1割増加した。居室面積は「児童一人につき3.3平方メートル以上」と定められているが、これは保育所と同じ水準。「幼児から中高生までが生活する施設としては手狭」との指摘もあり、支援の拡充が急がれる。」(東京新聞)

 「子ども1人当たりの生活費は月額4万7430円。この中で食費や衣料費を賄わなければならない。子どもの養育にかかる費用以外では、阿南市羽ノ浦町中庄の「宝田寮」の場合、職員約20人の人件費と施設管理費として月額約580万円が支給される。八木宏明寮長は「ぎりぎりの中で何とかやっている」と言う。
 35人の子どもが入所する宝田寮は、6畳の部屋に中学生3、4人が暮らさなければならないほど狭く、老朽化も進んでいる。だが、改築や改修は財政的に困難という。」(徳島新聞)

 「「厚労省の『児童虐待・DV対策等総合支援事業』の10年度予算はわずか25億円余。関連予算は全体でも約170億円しかありません。一時保護所を含めて全国に340ヶ所ある児相などを支援する予算にしては少な過ぎます」(厚労省事情通) (中略)
 「昨年末にタイガーマスク“1号”が出た群馬・前橋市の中央児相の入所児童は6、8畳の部屋を複数人数で使い、小さな風呂に交代で入浴。中央児相が募集した補助業務のバイト代は、時給800円程度だから、いかに厳しい運営状況か分かるでしょう」(地元議員)
 ちなみに事業仕分けで「凍結」されたのに復活した埼玉・朝霞市の“豪華”公務員宿舎事業は1施設で105億円。こんなデタラメ予算だから、タイガーマスクが現れるのだ。」(日刊ゲンダイ)


「一体、この状況が、なぜ今まで放置されてきたのか、なぜ今後も放置され続けるのだろうか」と、誰もが溜息をついたことでしょう。

しかも、「保坂展人のどこどこ日記」さんの「「タイガーマスク」を児童福祉政策改善のチャンスに」(2011年01月10日)によれば、「「児童養護施設」を18歳、高校卒業時に施設を出る子どもたちの大学・専門学校進学率はゼロに近く低いことだ。社会が虐待から守るとして保護した子らに「教育の機会均等」が実現していない。」というのが現状なのです。これでは、昔、社会から見捨てられた孤児たちと、どれほどの違いがあるというのでしょうか。


 ロ:児童相談所・児童養護施設に対して多くの人の関心が集まり寄付がなされることは、子どもたちにとっても日本社会にとっても好ましいのです。ですが、それと同時に、児童相談所・児童養護施設の貧困さを放置し続ける、現政権に対して怒りをぶつけるべきです。「国・厚生労働省がより効果的に児童養護施設の改善に踏み切るべき」(「保坂展人のどこどこ日記」さんの「全国の児童養護施設の緊急実態調査を望みたい」(2011年01月12日))だと強く迫るべきなのです。

かつて連合赤軍は、総括と称して各人に政治的な反省を迫り、そのうち、一人の人間に対し、仲間全員が厳しい反省を強要するようになり、実質的なリンチと粛清が展開されました。菅直人一派は、年頭会見においても「反小沢」を掲げ、同じ仲間でありながら「小沢粛清」を繰り広げています。子どもたちの将来、国民の生活の改善を無視して、頭がおかしいとしか思えないような馬鹿げた行為を、また、繰り広げているのです。

我々市民は、児童養護施設にいる子どもたちはもちろんのこと、日本の市民の生活を改善することを見捨てて、連合赤軍と化した菅直人一派に対して、怒りの矛先を向けるべきではないでしょうか。そうでなければ、ひどい状況が改善されない児童養護施設が維持されてしまうのでは、多少の寄付をしたところで子どもたちはさほど救われることはないのですから。

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2.そこで、この「タイガーマスク運動」について、唯一、政治家への批判を込めた記事にしているのが、次の東京新聞の記事です。その記事とともに、児童養護施設の現状について触れた記事を引用しておきます。

(1) 東京新聞平成23年1月13日付22・23面【こちら特報部】

広がる「タイガー運動」 善意次々「恥じよ政治家」
2011年1月13日

 全国へ広がった“タイガーマスク運動”。匿名でランドセルや文具などを児童養護施設などへプレゼントし、こっそり立ち去る善意が共感を呼び、無縁社会や孤独死などの暗い世相に明かりをともしている。長年寄付を続け地域社会を支えている人もいるが、企業の社会貢献や個人の寄付が一般的な欧米ほどには多くない。気風や宗教観、文化、税制などが異なる日本で、同運動は根付くだろうか。 (中山洋子、秦淳哉)

 プロレス漫画「タイガーマスク」の主人公、伊達直人とはどんな人物像か。漫画は1968年に月刊漫画誌「ぼくら」(講談社)で始まり、71年まで「週刊少年マガジン」などで連載された。亡くなった梶原一騎氏が原作、辻なおき氏が作画を担当した。

 タイガーマスクは、米国で「黄色い悪魔」とののしられる極悪非道の覆面レスラーとして登場。悪役レスラーを養成する地下組織「虎の穴」で、過酷な訓練を受けた。その正体が、孤児院「ちびっこハウス」で育った伊達直人だ。

 伊達直人は、ハワイの億万長者の親せきから遺産を譲り受けたと偽り、孤児らに菓子やおもちゃをプレゼントし、施設に寄付する能天気な“キザにいちゃん”を演じる。しかし、実はファイトマネーの50%を組織に渡す「鉄のおきて」を破り、寄付していたのだ。

 タイガーマスクは、子どもたちに恥じない戦いをしようと反則技を捨てて、次々と送り込まれる刺客をリングで退け、日本を代表するレスラーに成長する。ところが、子どもをかばって交通事故に遭う。最後の力を振り絞ってポケットにしのばせていたマスクを川に投げ捨てて、正体を隠し通して亡くなる。

 ちなみに、69年から71年にかけて放映されたテレビアニメでは、伊達直人は死なない。組織のボスとの死闘を制し、国外に旅立つ場面で終わる。原作漫画もテレビアニメも、単純な正義の味方ではなく、悩み苦しみながら生きる主人公を描いている。

◆貧困・無縁社会… 「日本全体、ちびっこハウスに」

 格闘技ファンとして知られるタレント浅草キッドの玉袋筋太郎さんは「弱きを助けるヒーローなのに、ちびっこハウスではひょうきんな男を演じて正体を決して言わない。最近はそんな格好いい男が少なくなった」と熱く語る。

 匿名の寄付運動が広がったのはなぜか。玉袋さんは、孤独で貧困が広がる社会情勢を挙げながら「日本全体が『ちびっこハウス』になってしまったからだろうか」と推測する。

 「全国の伊達直人も裕福ではなく、自身がつらい人生を歩んできたような気がする。社会の貧困を強く感じ、『せめて自分にできることを』との思いから行動しているのではないか」と話すのは、「梶原一騎伝 夕やけを見ていた男」の著作があるジャーナリストの斎藤貴男氏。

 「原作のタイガーマスクには、社会に対する怒りを感じるが、今回の寄付活動はもっとシンプルな“善意の連鎖”だろう」とみる。その上で「一人一人の行動は尊いが、伊達直人が次々現れるのは政治の貧しさの表れであり、政治家は恥じるべきだ」と断じる。

◆「寄付小国」制度に遅れ

 “タイガーマスク運動”は、前橋市の群馬県中央児童相談所から始まった。昨年12月25日、玄関に贈答用の包装をしたランドセル10個が置かれ、「子どもたちのために使ってください」とのカードが添えられていた。封筒には「伊達直人」と書かれており、この報道で寄付の輪が拡大したとみられる。

 同相談所の担当者は「これほど広がるとは夢にも思わなった」と驚きを隠さない。「ランドセルは小学校に入学する児童の象徴でもあるが、どんな物であれ、児童に何か贈ろうという人が全国にいることがありがたい」と感謝する。

 これまでも寄付を受けたのか。担当者は「匿名での寄付は初めてかと思う。本来は、誰がいくら相当のものを寄付するか、手続きをする必要がある」と話す。

 善意の“使者”は伊達直人にとどまらない。漫画「あしたのジョー」の主人公「矢吹丈」や「巨人の星」の「星飛雄馬」など、タイガーマスクと同じ梶原一騎氏の原作から生まれたヒーローのほか、「仮面ライダー」「肝っ玉かあさん」「坂本竜馬」「伊達正宗」などを名乗る人も。

◆米と大差 税制優遇など未整備

 一気にブームとなった寄付行為だが、統計上では、日本は諸外国に比べて遅れているようだ。

 NPO法人「日本ファンドレイジング協会」(東京都港区)がまとめた「寄付白書2010」によると、2009年の個人寄付は約5455億円。「寄付大国」といわれる米国の2274億ドル(約19兆円)には遠く及ばず、英国の99億ポンド(約1兆3千億円)の半分以下だ。

 しかも日本の内訳をみると、宗教関連への寄付が2409億円(44.2%)と圧倒的な割合を占め、国や都道府県、市町村への寄付524億円(9.6%)を大きく引き離している。こうした現状に、ファンドレイジング協会の担当者は、本当に困っている人や施設に対して「高額寄付を続ける文化は、日本にまだ根付いていないようだ」と説明する。

 理由は制度上の問題とみられる。白書では、個人が寄付で税制上の優遇措置を受けられると認定された団体数が、米国では約123万、英国でも約16万に対し、日本は約2万しかない。このため政府も新年度から税制改正大綱で個人寄付の控除拡大を決めている。

◆手狭な児童養護施設 支援拡充も急務

 一方で、寄付を受ける側の児童養護施設も課題を抱える。厚生労働省の調査によると、2008年に全国の児童養護施設は569。在籍する児童は約3万人で、10年前より1割増加した。居室面積は「児童一人につき3.3平方メートル以上」と定められているが、これは保育所と同じ水準。「幼児から中高生までが生活する施設としては手狭」との指摘もあり、支援の拡充が急がれる。

 国は児童養護施設への寄付活動を把握しているのだろうか。厚生労働省の担当者は「寄付は自発的にやるものなので、施設に対しては調査はしていない」とし、金銭や物品の寄付が実際にどの程度かは不明だ。

 “タイガーマスク運動”を根付かせるにはどうすべきか。ファンドレイジング協会の担当者は「優遇税制の整備は一つの手段。寄付を集める方法を団体間で共有するとともに、寄付を受ける団体側も使途の透明化に努める必要がある」と指摘し、環境整備の重要性を強調した。

<デスクメモ>

 政治の大きな使命は弱者救済だ。格差を是正し社会全体の底上げを図る。小泉・竹中構造改革は政治より経済を優先し、米国型市場主義で強い者をさらに強くし、弱い者を切り捨てた。これほど志の低い政治家はいないと思ったが、菅政権のばらまき政策やドタバタ内紛も志の低さこの上(下)なし…。(立)」



「ああ…… ここにも たたかいがある……
 おれが伊達直人のおしばいをして…… 

 へらへらとおっちょこちょいで はいりこむのを ゆるさないきびしい たたかいがある!

 おれもたたかってくるのだ! 力のつきるまで」(漫画「タイガーマスク」で、伊達直人が決意を語る場面(梶原一騎・辻なおき/講談社)



(2) 徳島新聞2011年1月14日付

タイガー現象で注目 養護施設厳しい運営
2011/1/14 14:46

 プロレス漫画タイガーマスクの主人公「伊達直人」を名乗って施設に暮らす子どもたちにランドセルなどを寄付する行為が社会現象となる中、徳島県内でも児童養護施設の存在がクローズアップされている。どの施設も厳しい運営が続く中、職員らは「窮状を知ってもらうきっかけになれば」と、施設への理解が進むことに期待を寄せている。

 県こども未来課によると、県内の児童養護施設は徳島、鳴門、阿南、東みよしの4市町に計7施設あり、入所者は280人(2010年12月1日現在)。いずれも民営で、施設の運営費は国と県から一定額が支払われる。

 子ども1人当たりの生活費は月額4万7430円。この中で食費や衣料費を賄わなければならない。子どもの養育にかかる費用以外では、阿南市羽ノ浦町中庄の「宝田寮」の場合、職員約20人の人件費と施設管理費として月額約580万円が支給される。八木宏明寮長は「ぎりぎりの中で何とかやっている」と言う。

 35人の子どもが入所する宝田寮は、6畳の部屋に中学生3、4人が暮らさなければならないほど狭く、老朽化も進んでいる。だが、改築や改修は財政的に困難という。

 各施設とも、かつては文房具や現金の寄付がたびたびあった。しかし、八木寮長は「2008年秋のリーマンショック以降、ずいぶん減った。施設への関心も薄れていた」と話す。

 財政の厳しさに加え、職員の負担も増している。最近は児童虐待を受けた子どもの入所が増加。徳島市福島1の阿波国慈恵院では、児童虐待を受けたとみられる子どもが入所者73人のうち約3割を占めており、男性職員(36)は「心に傷を負った子どものケアは神経を使うため、職員の心理的な負担は大きい」と言う。

 阿波国慈恵院院長で、県児童養護施設協議会の山口憲志会長は「タイガーマスク現象が一過性のブームで終わってほしくない。施設の子どもたちを社会全体で支えていこうという意識が高まれば」と訴える。」



(3) 日刊ゲンダイ平成23年1月14日付(13日発行)2面

「タイガーマスク現象」どんどん拡大 児童相談所はそんなにカネがないのか

 児童相談所(児相)などに贈り物が現金を寄付する「タイガーマスク現象」は広がるばかり。きのう(12日)までの時点で全国で150件近くに上り、寄付者も「矢吹丈」「星飛雄馬」など昔懐かしいマンガの主人公が勢ぞろい。ついには「クレヨンしんちゃん」まで登場した。児相は近年、国が虐待防止策などで力を注いできた「核」施設なのに、ランドセルもノートも買えないほどカネに困っているのか。

◆国の児童虐待支援予算、たった25億円

 児相は、児童福祉法に基づき、都道府県などに設置された福祉施設。18歳未満の子どもを持つ保護者らに対し、専門職員が養護相談や保健相談などを行う。当然、虐待防止に向けたさまざまな対策で予算もタップリ――と思ったら、実はそうじゃなかった。

 「厚労省の『児童虐待・DV対策等総合支援事業』の10年度予算はわずか25億円余。関連予算は全体でも約170億円しかありません。一時保護所を含めて全国に340ヶ所ある児相などを支援する予算にしては少な過ぎます」(厚労省事情通)

 児相には県など地元自治体からのカネも入るが、国がこの程度の予算だと現場は思い切った事業もできないだろう。

 「昨年末にタイガーマスク“1号”が出た群馬・前橋市の中央児相の入所児童は6、8畳の部屋を複数人数で使い、小さな風呂に交代で入浴。中央児相が募集した補助業務のバイト代は、時給800円程度だから、いかに厳しい運営状況か分かるでしょう」(地元議員)

 ちなみに事業仕分けで「凍結」されたのに復活した埼玉・朝霞市の“豪華”公務員宿舎事業は1施設で105億円。こんなデタラメ予算だから、タイガーマスクが現れるのだ。“正義のパンチ”を官僚にぶちかますのも時間の問題である。」



 イ:これらの記事を読んで、一番注目したいのは、児童相談所・児童養護施設の貧困さです。

 「寄付を受ける側の児童養護施設も課題を抱える。厚生労働省の調査によると、2008年に全国の児童養護施設は569。在籍する児童は約3万人で、10年前より1割増加した。居室面積は「児童一人につき3.3平方メートル以上」と定められているが、これは保育所と同じ水準。「幼児から中高生までが生活する施設としては手狭」との指摘もあり、支援の拡充が急がれる。」(東京新聞)

 「子ども1人当たりの生活費は月額4万7430円。この中で食費や衣料費を賄わなければならない。子どもの養育にかかる費用以外では、阿南市羽ノ浦町中庄の「宝田寮」の場合、職員約20人の人件費と施設管理費として月額約580万円が支給される。八木宏明寮長は「ぎりぎりの中で何とかやっている」と言う。
 35人の子どもが入所する宝田寮は、6畳の部屋に中学生3、4人が暮らさなければならないほど狭く、老朽化も進んでいる。だが、改築や改修は財政的に困難という。」(徳島新聞)

 「「厚労省の『児童虐待・DV対策等総合支援事業』の10年度予算はわずか25億円余。関連予算は全体でも約170億円しかありません。一時保護所を含めて全国に340ヶ所ある児相などを支援する予算にしては少な過ぎます」(厚労省事情通) (中略)
 「昨年末にタイガーマスク“1号”が出た群馬・前橋市の中央児相の入所児童は6、8畳の部屋を複数人数で使い、小さな風呂に交代で入浴。中央児相が募集した補助業務のバイト代は、時給800円程度だから、いかに厳しい運営状況か分かるでしょう」(地元議員)
 ちなみに事業仕分けで「凍結」されたのに復活した埼玉・朝霞市の“豪華”公務員宿舎事業は1施設で105億円。こんなデタラメ予算だから、タイガーマスクが現れるのだ。」(日刊ゲンダイ)


「一体、この状況が、なぜ今まで放置されてきたのか、なぜ今後も放置され続けるのだろうか」と、誰もが溜息をついたことでしょう。

しかも、「保坂展人のどこどこ日記」さんの「「タイガーマスク」を児童福祉政策改善のチャンスに」(2011年01月10日)によれば、「「児童養護施設」を18歳、高校卒業時に施設を出る子どもたちの大学・専門学校進学率はゼロに近く低いことだ。社会が虐待から守るとして保護した子らに「教育の機会均等」が実現していない。」というのが現状なのです。これでは、昔、社会から見捨てられた孤児たちと、どれほどの違いがあるというのでしょうか。


 ロ:児童相談所・児童養護施設に対して多くの人の関心が集まり寄付がなされることは、子どもたちにとっても日本社会にとっても好ましいのです。ですが、それと同時に、児童相談所・児童養護施設の貧困さを放置し続ける、現政権に対して怒りをぶつけるべきです。「国・厚生労働省がより効果的に児童養護施設の改善に踏み切るべき」(「保坂展人のどこどこ日記」さんの「全国の児童養護施設の緊急実態調査を望みたい」(2011年01月12日))だと強く迫るべきなのです。

かつて連合赤軍は、総括と称して各人に政治的な反省を迫り、そのうち、一人の人間に対し、仲間全員が厳しい反省を強要するようになり、実質的なリンチと粛清が展開されました。菅直人一派は、年頭会見においても「反小沢」を掲げ、同じ仲間でありながら「小沢粛清」を繰り広げています。子どもたちの将来、国民の生活の改善を無視して、頭がおかしいとしか思えないような馬鹿げた行為を、また、繰り広げているのです。

我々市民は、児童養護施設にいる子どもたちはもちろんのこと、日本の市民の生活を改善することを見捨てて、連合赤軍と化した菅直人一派に対して、怒りの矛先を向けるべきではないでしょうか。そうでなければ、ひどい状況が改善されない児童養護施設が維持されてしまうのでは、多少の寄付をしたところで子どもたちはさほど救われることはないのですから。

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【2011/01/15 04:08】 | 政治問題
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